外壁塗り替えの下地処理で失敗しない方法についてわかりやすく解説
2025.10.09 (Thu) 更新
築10年を超える家。
外壁にひび割れが目立ち始めたら、塗り替えを検討する時期かもしれません。
美しい外観を保つだけでなく、家の寿命を長くするためにも、外壁の塗り替えは重要なメンテナンスです。
しかし、塗り替え工事は費用も時間もかかるため、失敗したくないと考える方も多いのではないでしょうか。
実は、塗り替え工事の成功を左右する重要な要素が「下地処理」なのです。
この記事では、外壁塗り替えの下地処理について、その重要性から具体的な手順、費用までを分かりやすく解説します。
外壁塗り替えの下地処理の重要性
塗り替えの成功を左右する下地処理
外壁の塗り替えにおいて、下地処理は塗料の密着性を高め、塗膜の耐久性を向上させるために不可欠な工程です。
下地処理を適切に行うことで、塗料本来の性能を最大限に発揮し、美しい仕上がりと長寿命を実現できます。
まるで、絵を描く前にキャンバスを丁寧に整えるように、下地処理は塗り替え全体の仕上がりを左右する重要な基盤なのです。
下地処理不良によるリスクと損失
一方、下地処理が不十分だと、塗料の剥がれやひび割れ、カビの発生といったさまざまな問題を引き起こす可能性があります。
最悪の場合、雨漏りによる建物内部の腐食や、早すぎる塗り替えが必要になるなど、大きな費用と時間の損失につながることも。
下地処理は、見た目だけでなく、建物の寿命と経済的な負担にも大きく影響する重要な工程なのです。
適切な会社選びのポイント
下地処理の良し悪しは、施工会社選びに大きく依存します。
専門的な知識と経験を持つ会社を選ぶことは、塗り替え工事の成功に不可欠です。
資格保有者や、丁寧な調査・報告を行う会社を選ぶことが重要です。
外壁塗り替えの下地処理の種類と手順
サイディングの外壁塗装下地処理
サイディングの種類(窯業系、金属系など)によって、下地処理の方法も異なります。
一般的に、ひび割れの補修にはシーリング材を使用し、その後プライマーを塗布して塗料との密着性を高めます。
シーリングの打ち替えが必要な場合は、既存のシーリング材を完全に除去し、バックアップ材を設置してから新しいシーリング材を充填します。
費用は、ヒビ割れの数やシーリングの長さによって大きく変動しますが、20万円~50万円程度が相場です。
モルタルの外壁塗装下地処理
モルタル外壁は、ひび割れが発生しやすいという特性があります。
ひび割れの補修には、専用の工具でクラック部分をU字状にカットし、シーリング材や防水モルタルで充填する必要があります。
その後、既存の外壁の色に合わせて塗装します。
部分的な補修では色ムラが生じるため、全体塗装が推奨されるケースが多いです。
費用は、4,000円~6,000円/平方メートルが相場ですが、全体塗装を行う場合はさらに高額になります。
下地処理の費用と相場
下地処理の費用は、建物の大きさ、外壁の種類、劣化状況、補修範囲などによって大きく異なります。
上記以外にも、鉄部や木部などの付帯部分の処理が必要な場合もあります。
費用については、依頼前にしっかりと見積もりを取るようにしましょう。
各工程における具体的な手順
・高圧洗浄
まずは高圧洗浄機を用いて、外壁に付着した汚れ(ホコリ、藻、カビなど)を徹底的に洗い落とします。
・下地調整
ひび割れや剥がれ、サビなどを補修します。
材料は、シーリング材、モルタル、パテなど、状況に応じて使い分けます。
・プライマー塗布
塗料との密着性を高めるために、プライマーを塗布します。
・塗装
下地処理が完了したら、いよいよ塗装作業に入ります。
まとめ
外壁塗り替えの下地処理は、塗り替え工事の成功を左右する重要な工程です。
下地処理不良は、塗膜の早期剥がれや雨漏りなど、さまざまな問題を引き起こし、経済的な損失にもつながる可能性があります。
サイディングやモルタルなど、外壁の種類によって適切な下地処理方法が異なります。
費用は、劣化状況や補修範囲によって大きく変動しますが、複数の会社に見積もりを依頼して比較検討することが大切です。
さらに、専門知識と経験を持つ信頼できる会社を選ぶことも、成功への重要なポイントです。